靴のサイズ選びについて

靴のフィッティングってなんだろう?!

昨日ご来店いただきました男性のお客様なんですが、

27.0cmか27.5cmの靴をいつもお履きになられているとのこと。

 

私どもシューフィッターは、経験的に、その方の足のサイズは、

顔を見れば大まかですがわかるものなんです。

 

 

どう見てもそれほど大きい足のようには思えなかったもので、

念のため足を測定してみました。

 

その結果は・・・右:25.0cm4E 左:25.0cm3E(JIS規格)

 

そこで、少々大きいかなと思いつつあるメーカーの26.5cm4Eのひもの靴を、

お勧めしてみました。

 

足は余裕で入ってしまいますが、右の甲がきついとおっしゃいます。

確かに右のほうが甲の高い足をしていらっしゃいますが、

靴に触った感じでは、それほど圧迫があるようには思えません。

 

「素材が革なので、履きこむほどに馴染んでまいります」と説明しても、

ご納得いただけません。

 

脱ぎ履きが多いお仕事ということで、ひもはずるずるで、

かかともあまり気味の大きめのサイズをつっかけてお履きになっているようです。

昔からそのような靴の履き方をしていらっしゃったようで、

「靴のかかとに足のかかとを合わせて、

靴の中で足が動かないよう甲のひもはしっかり締めて、

つま先にはいつも10mm程度の余裕があるようにお履きいただくと快適ですよ。」

とご説明するも、窮屈でこんな小さい靴は履けないと、

もっと大きいサイズにしてくれと頑として受け入れてくれません。

 

無理やり小さい靴をお勧めする気は毛頭ありませんが、

足のサイズに合った適切なサイズの靴をお履きになられたほうが、

安全だし、快適なこともお話ししました。

が・・・

 

27.0cmかもっと大きいサイズにしてくれということで、

私どものアドバイスを聞こうともしてくれません。

 

お仕事が保育園の園長先生とお聞きしたので、

子供の足は大人の足のミニチュアではなく、

大人とは全然違うということもお話ししましたが、

聞く耳をお持ちではありませんでした。

 

私としましてはそれ以上のことはできませんでした。

 

靴に対する認識が、このような方も多くいらっしゃるかもしれないと思った時、

なんだかむなしくなってしまいました。

 

しかし、そんな現状があるからこそ、

コツコツと正しい靴選びのことをお伝えし続ける必要があると思います。

 

今日は、少々長文のシューフィッターの愚痴話でした。

 

足骨格モデルと、フットゲージ、メジャー
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